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■パックしよう(10/12/09)


それでは実際にパック処理に入ります。

パックは、「YSPac.exe」というプログラムで行います。
ファイル自体は「system」フォルダの「YSPac」フォルダ内にあります。

       <図1>
       

これを実行します。

       <図2>
       

プログラムが起動しました。

このウインドウの中に、圧縮したいファイルやフォルダをドラッグ&ドロップで入れていくことになります。


それでは、試しに「cg」フォルダをパックしてみたいと思います。
「cg」フォルダごとドラッグ&ドロップして、ウィンドウの中に放り込んでみましょう。

       <図3>
       

すると、図3のように、ドラッグ&ドロップしたものがリストとして表示されました。
この状態で、メニューバー上の「ファイル(F)」→「全ファイル圧縮(A)...」を選択します。

       <図4>
       

       <図5>
       

名前を付けて保存ダイアログが表示されますので、ここでパックファイル名の指定と、保存先を選択します。


       <図6>
       

ひとまず場所は適当な場所に(今回は C:\BoukenStory_Master フォルダを作成してその中に保存します)、
またパックファイル名はフォルダ名と同じ「cg」にします。(拡張子は書かなくて構いません)

その後、保存ボタンを押すとパック処理が始まります。

       <図7>
       

しばらく待ちます。

       <図8>
       

パックが終了すると、図8のようなダイアログが出ます。

これで、「cg」フォルダのパック処理は終了しました。
さっそく出来あがったパックファイルを見てみましょう。

       <図9>
       

「cg.ypf」というファイルがありますが、これがパックファイルになります。
(※拡張子の ypf は、YU-RIS Pack File の略です)

それでは、とりあえずこのファイルはここに置いておいて、
他のフォルダも同じように次々にパックしましょう。

ただスクリプトデータに関してだけ、以前ちょろっと説明しましたが、
コンパイルして出力されたほうのデータをパックしますので、
「script」フォルダはパックせず、「ysbin」フォルダのほうをパックします。

※
この ysbin フォルダはリリースモードにしないと生成されません。
リリースモードにするには、config フォルダ内の projectconfig.txt の中の項目を編集します。
編集したあと、一度YU-RISを起動すれば、起動時に ysbin フォルダが作られます。

※※この ysbin フォルダですが、間違って古い ysbin フォルダをパックしたりしないように
注意してください。例えば、以前にリリースモードでデバッグしたことがあったりした場合、
その後またデバッグモードに戻してデバッグしたりすると、リリースモードの時に作られた
ysbin フォルダが残り続けることになります。
そして最終的にまたリリースモードに変更して、その後間違って YU-RIS を起動せずに
ysbin フォルダをパックをしてしまうと、古いデータのままパックしてしまうことになります。
なので、projectconfig ファイルを編集してリリースモードに変更したあとは、
必ず一度起動して、ysbin フォルダを最新のデータに更新することを忘れないでください。



またムービーファイルも、これも以前説明したように、
パックに対応していないためパック処理はおこないません。

あと「config」フォルダもパックしません。
このファイルの設定内容もコンパイル時に ysbin フォルダ内に出力されるためです。

「cgsys2」フォルダもパックしません。
cgsys2 の中には開発デバッグ用の画像が入っており、リリース時には必要なくなるためです。


というわけで、今回パックするフォルダは以下の通りです。
「bgm」「cg」「cgsys」「se」「ysbin」
(※今回はボイスフォルダをパックしませんでしたが、ボイスデータも有るならそれもパックします)

ひととおりパックしましたら、下の図のように複数のパックファイルが生成されたと思います。

       <図10>
       

それでは次に、肝心の実行ファイルである「yu-ris.exe」を追加しましょう。

       <図14>
       

あとはムービーファイルを使用していれば、ムービーフォルダ(pacフォルダ)もここへ置きます。

       <図15>
       


以上で、パック完了となります。
yu-ris.exe を実行してひととおり動けば成功です。



あとはお好みで、実行ファイル名やアイコンを変更することも出来ます。
試しに「yu-ris.exe」から「bouken_story.exe」に名前を変更してみましょう。

       <図16>
       

変更しました。


あとはアイコンも変更してみましょう。
同梱のアイコン書換ツール「YSIcon.exe」を使用します。
(※使い方はひとまずフォルダ内にある[使い方.txt]を見てください)

       <図17>
       

アイコンを変更しました。


あとは、ypf ファイルが複数存在していて気持ちが良くない場合は、
「pac」フォルダの中に入れてしまうことも可能です。
(※「pac」という名前以外のフォルダには対応していません)

       <図18>
       

pac フォルダを作成し、その中に ypf ファイルを移動しました。
これで実質1ファイル1フォルダとなり、かなりスッキリしました。


これで、パック作業は完成となります。
おつかれさまでした。
あとは「BoukenStory_Master」フォルダを圧縮して、
Web上や即売会などで配布するだけです。